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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

新世界写真143

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コンコンコン、コココン。
森の中からリズミカルな音が響いてくる。静かに音の主に寄っていくと、それはマゼランウッドペッカー。オスは真紅の頭を持つ派手なキツツキだ。
パタゴニアの森はとても豊か。南極ブナが生い茂り、パンデインディオ、またはオンゴデジャオジャオがたわわに実る。生成色したまあるいキノコを半分に裂いてから食べると、食感はグミで味は無味。
パタゴニアに住んでいた頃は、よくキノコを採っては、サラダに入れて食べていたっけ。皆も口に入れて、そのブニュンブニュンの感触を楽しんでいた。
スペースシャトルのように聳え立つ、フィッツロイ。
「今夏は天候不順だった。12月~2月まででこんな良い天気は僕の知る限り3日しかなかったよ」とガイドが呟く。
ふふふ、有難いな。よっぽど参加者の方の日ごろの行いが良いのだろう。ポインセノットキャンプ場から、急登が始まり、1時間後にトレス湖へ到着。円形劇場のような圧巻の山並みに無言になる。そう、人は本当に心から感動した時、何も声を出せなくなる。それは自然へ対しての感謝と畏怖の念が湧き上がってくるからだろう。
氷河湖の水温は0度だけれど、これだけ晴れていると泳がずにはいられなかった。空にはダイヤモンドのような太陽が輝き、サファイヤのような青空が地平線まで続いた。
朝から歩き始めて、村に戻ってきたのは午後6時。今日の歩行距離は27キロ。皆様、どうもお疲れ様でした。さぁ、ビールを飲みにいきましょ!
ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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