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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

あれから1年

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僕は去年の2月下旬、奇跡のエゾシカを見て、自身でそれを見た代償を与えた。左足の粉砕螺旋骨折という大怪我だったが、もしかしたら命そのものを失っていたかもしれない。それほどあの光景は僕にとって、夢の、そして死んでも悔いのない大切な一瞬だった。
3月3日に髄内釘を入れる大手術の前に、僕は決めたことがある。46歳までの僕はあの根室で死んだ。この先の人生は、自分のためではなく、大好きな仲間たちのために生きようと。10歳からの夢は「僕の周りが世界で一番幸せになること」。あの時の少年の夢を全身全霊で叶えていこうと決めた。
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術後は見えない未来に怯え、何度も暗闇に引き込まれそうになるが、仲間たちの手厚いサポートのお陰で無事に乗り越えることが出来た。筋力を出来るだけ落とさないよう、松葉づえでリハビリを重ね、6月頭からディープツアーを再開、北海道・知床の旅だった。オホーツク海に沈んでいく線香花火色の夕日。美しかったな。あの時にもし命を閉じていたら、こんな震える夕日を見られなかったんだと思うと、生きること自体がまばゆい光なのだと知った。西表島のサガリバナ、北東北、南東北、信州、奈良、南九州、やんばる、土佐、道東と国内ディープツアーを毎月続け、誰も行かない日本の裏側に潜む「美」を見つめた。僕がしたかったのは、皆で共有する場を作ること。素敵な仲間たちが、それぞれご縁を結び、生涯の大切な仲間となっていく。それを後ろから眺めていると、僕は幸せで涙が出る。叫びたくなるほど嬉しくなる。
阪根大学の仲間たちが、トンガの震災やコメの備蓄問題を心配されるので、トンガ大使館に連絡を取り義援の道筋を作り、お米は高知の友人に力を貸してもらって備蓄作業を進めている。
僕は周りが、不安になったり心配したりするのが嫌だ。どうしたらそれらが取りのぞけるのかを真剣に考えれば、皆が幸せになる一本道が見えてくる。あとは一歩一歩、その道を手繰り寄せればいい。
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明日から入院、明後日手術で、あの時に入れた髄内釘とボルト4本を抜く。この一年、僕を支えてくれた友人だ。術後に髄内釘とボルトに対面できることを今から楽しみにしています。
誰かと比べるのではなく、今の自分と比べる。昨日よりも今日、今日よりも明日が少しだけ成長出来ていますように。仕事の写真業も、世界の一番を目指すのではなく、世界が調和する一枚を撮らせてもらう。見た人が笑顔になるような、地球の美しさが染み渡るような、生かさせてもらっていることが実感できるような一枚を積み重ねていきたい。
何も隠すことなく、大切なものや素敵な世界は共有し、光り輝く世界を、幸せの道を皆と一緒に歩いていきたと思います。周りにあなたがいてくれて良かった。術後に笑顔でお会い出来るのを、楽しみにしていますね。また思いっきり地球を遊びきりましょう。
              ノムラテツヤ拝
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