
波照間に道を走っていると、細い獣道が森へ続いている。
臭う、こんな道は大抵観光客には知られず、地元民たちが守り続けている場所が多い。
森を歩くと、美しきアダンの実がたわわになり、ヤシガニの気配もする。

夜になれば、ここは彼らの天国となるのだろう。

ぐいぐいと下り、やがて出口が見えてきた。僕はその後に続く衝撃を、まだ知る由もなかった。
ノムラテツヤ拝

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