新世界写真1952022-05-01 Sun 07:41
![]() ケーン、ケーン。 森の中に甲高い声が響きわたる。 日本の国鳥「キジ」が、尾を上げて雌に求愛しているのだ。 雄は赤い顔に緑の頭、体は紫と派手そのもの。それに対して雌は鶉を大きくしたように地味だが、クリクリの瞳が可愛い。 ジッとそのつがいを観察していると、雄が鳴く前の癖に気付いた。全身を震わせて鳴くため、一度息を吸い込み、僅かに体を後方へ引くのだ。 目的の場所で鳴く姿を待つが、どうしても枝や葉が邪魔して撮れない。いくらか歩き回ったところで、森の中を優雅に闊歩するひと際大きな雄に出会った。決めたら、相手が許してくれる距離をとりながら、ひたすら付いていく。 だだっ広い草むらに出たところで、立ち止まる。そして息を吸って、後方に体をのけぞらせた。今だ。羽を広げ、天へ向かって、愛の言葉が放たれた。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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