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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

おかあの味

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泣きそうになる。
DNAに浸みこんだ、逃れられない味がココにある。
実家に帰ってきた翌日の昼、興南 対 報徳の試合を見ながらの食事だった。
料理上手の母が、手早く作ってくれたランチに、想わず涙が出そうになった。
何か特別なものがあるわけでなく、でも、僕には代えがたい味。
岐阜周辺で取れる十六というインゲン豆を茹でたものに胡麻。これに醤油をかけると、僕の大好物になり、幼少からの思い出が走馬灯のように浮かぶ。
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玉子焼きや焼きナスもそう。
はぁ~、僕はこんな料理を頂きながら、今の自分が出来あがったのだ。
しみじみとそう思わせる味だった。
大根おろしも甘く、シラスは仄かに塩味。
平静を装っていたけれど、やっぱり僕は母の味で育てられたことに、そっと頭を下げた。
おかあ、有難う。そして御馳走様。
                     ノムラテツヤ拝
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テーマ:食べ物の写真 - ジャンル:写真

日本 | コメント:3 | トラックバック:0 |
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コメント

岐阜周辺で取れる十六って?十六ささげって、そんなにローカルな野菜?まさか・・・・で、調べてみた。「尾張地方の野菜で、愛知 岐阜で栽培されている」とでている。そうなんだ。知らなかったなあ。
2010-08-24 Tue 07:53 | URL | TOKO [ 編集 ]
お料理上手のお母様なんですね!素敵ですね~
こちらまでうるうるきちゃいました。
家庭の味はどんな料理よりも美味しいですよね。
お母様に感謝される野村さんも素敵です。
2010-08-25 Wed 01:37 | URL | ライラック [ 編集 ]
TOKOさんへ
そうなんです。今住んでいる熱海には、十六ささげは無いんですよ。やっぱりこの辺りの味ですねぇ~
ライラックさまへ
母親の味は、偉大ですね。最近はお袋の味ではなく、袋(レトルトの味)になってしまったと友人が嘆いていました。      
               野村哲也拝
2010-08-26 Thu 08:34 | URL | Tetsuya nomura [ 編集 ]

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