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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

新世界写真284

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早めのランチがいけなかったのかな。
登り始めて、すぐ体の異変に気付いた。胃がムカムカして、なんだか力が入らない。7合目、8合目あたりで、それらは最も顕著となり、あぶら汗が滴り落ちる。大丈夫か? 登山前に牛乳、サバのおにぎり、から揚げは食べたけれど、食べ合わせが悪かったのかな? 2度ほど吐こうと試みたが出なかった。
ひとつ学んだことがある。僕は登山に殆ど体力を使わない。登り始めに、山の氣をどっぷりと浴び、それらに自分を合わせていく。一度波長が合ってしまえば、後は山の方が僕を頂上へ引き上げてくれる。僕はただそれらに委ねれば良いだけ。でも、それは体調が悪くなると、途端に難しくなる。自分の氣がブレ、定まらないから、山とハグ出来ないのだ。結果、急登に息があがる。ちょっと休んでは、体の声を聴き、また少し良くなったら登っていく。その繰り返しで何とか9合目へ。
ここからウコンウツギの花園が出現し、目を楽しませてくれたが、ラストの急坂を歯を食いしばって登り切った。僕はピークハンターでは無いので、本来なら途中で引き返しても良かった。でも、このK山は、山頂から少し行った場所が、天上の大花園になっていると聞いたからには黙っていられない。
頂きで腰を下ろすと、曇り空から一条の光が差してきた。さぁ、いらっしゃいという言葉が全身に響いたかと思うと、ようやく胃のムカつきが無くなっていることに気付いた。僕はこの先に起きる、圧巻の大自然をまだ知る由もなかった。
              ノムラテツヤ拝
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