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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

ケルズの書

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旅の最終地はアイルランドの首都ダブリン。ここで見ておかねばならないものがあった。
「宝石で塗られた書」をご存じだろうか? 宝石・輝石を砕き、岩絵具にして書かれたケルズの書。8世紀に制作された聖書の手写本であり、世界で最も美しい本と言われている。それは一体どんな迫力なのか? 何が人をそれほど魅了し続けるのかを実際にこの目で見ておきたかった。
暗がりの部屋に置かれたケルズの書は、色が発光し、さらに透明感があった。もう1200年近く経っているのに、この透明感。やはり芸術は、本物は、魂を揺さぶるものは「透明感」なのだ。それがあるから「腐敗」ではなく「熟成」されていく。
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人類の宝とも呼べるケルズの書が保管されるトリニティカレッジ(ロングルーム)もまた素晴らしかった。
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人が何のために生きていくのか、飽くなき探究心の先に何があるのかを、僕はこの部屋で教えてもらった。
                 ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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