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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

ふじこう

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富士吉田へ出かけたのは、ふじさんミュージアムで見ておきたい催し物があったから。
15年前、僕は1年だけ富士山の三合目(鳴沢村)に住んだことがあるけれど、あの時からずっと気になっていたのが「富士講」という存在だった。コロナ禍で日本津々浦々の縄文遺跡を見て回り、僕は確信したことがある。日本人ほど絶景好き、聖地好きな民族はいないのではないかと。巷を賑わす絶景本や聖地本は、縄文時代からしっかり根付き、さらに研ぎ澄ませたのが「富士講」だった。皆でお金を出し合い、地域の代表者が富士へ出向き、日本最高峰の富士山を登ることで聖人になる。そして地域へ戻り、その氣を皆に渡すことで周り全員が幸せになっていく。簡単に言えばこうなるが、富士講はもっと奥深い教義。それらの所蔵品が一堂にミュージアムに会すというのだから、見に行かねばならぬ。
富士講の教義をまとめたのが長谷川角行、彼は富士仙元大菩薩から教えを得て悟りを開いた。江戸時代に奇病が流行ったとき、彼が多くの人を救ったことで富士山信仰が始まっていく。更に食行身禄(伊藤彦兵衛)が富士で入定するまでの31日間の口述遺訓「三十一日ノ巻」が爆発的な人気となり、富士講が大流行していくのだ。そして富士山の各地で見られる卍文字の正体も、この展覧会で秘密を明かしてくれた。
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簡単にまとめれば、中国の須弥山に似た思想で、富士山そのものが次元の扉になっていた。
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その向こうの別次元へ行くと、人々は超人となり聖者になれると。
               ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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