新世界写真2952022-08-09 Tue 07:19
![]() イースター島に住んでいたとき、阪根ひろちゃんと一緒にラノカウ火山を見に出かけた。 「こりゃぁ、まさに自然が作り上げた曜変天目茶碗だな」 「なんですか、それ?」 「日本人なんだから、それくらい勉強しておきなさい」 これが、僕と曜変天目茶碗との出会いだった。帰国してから、すぐにその器を直に見つめた。 中国の南宋の時代に作られた、曜変天目茶碗。漆黒の器の中には深い瑠璃色の斑紋が散らばっていた。まるで宇宙に連なる惑星、または地球の中に生きる生命の集合体のようにも見える。角度を変えると虹色に光彩が輝き、星雲や天の川のような流れも見えてくる。 現在は日本だけに3点ほど残り、いずれも国宝。器の外側を見ると、まさに宇宙。寒気がするほど鮮烈な美しさだった。 あのラノカウ火山での話から、ようやく体感することが出来た曜変天目茶碗。そしてイースター島の本を作ったことで知った島の別名「マタキテランギ」。その意味は「天を見つめる目」だった。人間の根幹は、やはりどこかで繋がり、重なり合っているのだ。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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