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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

頬杖土偶

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人も自然も動物も、そして漆塗りも土偶も変わらない。
一度だけ逢って全部分かろうなんて、虫が良すぎる。何度も何度も出逢うことで、氣が重なり絡まり合って来る。
土偶は特にそれが強いのかもしれない。北東北に来たからには、避けては通れないご神事のようなもの。それが八戸の是川縄文館だ。この辺りは日本一の漆産地であり、今ではもう作るのが難しい高度な漆器を存分に見ることが出来る。
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そして、まさに土偶オールスターズと呼べる層の厚さ。炎のような土偶から、頬杖している土偶、そして国宝の合掌土偶までずらりと並ぶ。
是川に入ると、なんだかザワザワした。二階へ上がると、なんと土偶たちが「よく戻ってきた、また遊びに来たの?」と、わーわー話しかけてくる。
「うん、だって好きだから」
頬杖土偶さんの前に座れば、聞く前から「どうして腕を絡み合っているのか」を教えてくれる。
「へその緒が二重に絡まっちゃってね・・・」
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祈りを込めてモノを作るとは、とどのつまり命を吹き込むこと。それは何世代にも渡って生き続けることになる。
「どうやったら話せるようになるかって?」
それは日々の鍛錬。相手に氣を合わせると、記憶の鍵が開くのです。
            ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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