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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

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プラハで一番楽しみにしていたこと、それは神のビールを飲むこと。
友人の言葉を借りれば、「宇宙一美味しいビール」らしい。
その伝説の店「金の虎」は、プラハ旧市街の路地裏にある。
営業時間は15時から夜中まで。でも16時以降はほぼ満席となるため、行くのであれば、15時前から並べと釘を刺された。
14時45分に行くと、もう2人が店前で待っている。
15時の時点で店の前に20人。開店から30分で40人入れる店内は満席となった。
席に座ると、注文する前にビールが一杯運ばれてくる。そう、ここはまさにワンコソバ状態。コースターで蓋をしない限り、どれだけでも無くなれば補充されるシステムなのだ。
ビールの銘柄は誇り高きPlzensky Prazdroj。
それらをビールを注いで50年の職人が黙々と作り上げていく。
一口飲んで、倒れた。
泡がまろやかなのは勿論、舌に乗る麦芽のまろやかさ。
一杯160円。
目を瞑って、もう一度味に集中する。やっぱり舌への残り方が凄い。丸い麦芽の玉が常に舌上でコロコロと転がっているみたい。鮮烈だ。
宇宙ナンバーワンかどうかは分からないけれど、今まで113ヶ国訪れた中では、間違いなく白ビールではブッチギリ。
脳裏には、ダビンチのウィトルウィウス的人体図が浮かんだ。苦味、酸味、旨味、キレなど、すべてが突出し、それらを結ぶと人体図のような丸い円が出来上がるのだ。
味を追及すれば、最後には円(えん)に行き着く。まあるい味は、全ての人々の心を打ち抜くのだ。
最初口に含んだ時が最も透明感があり、時間と共に苦みが多くなる。
ハラペーニョにブルーチーズを包んだ揚げ物、ソーセージに西洋ワサビ(ホースラディッシュ)と共に頂くと、悶絶せずにはいられない。
ビールって、こんなに美味しくていいのか・・・?
プラハの旧市街に「神のビール」がある。
この味を一度知ってしまうと、プラハから出られなくなってしまう。
ノムラテツヤ拝
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