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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

Mちゃん

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びっくりした。そんな風に思ってなかったから。それほど真剣だったなんて。。。もっと早く教えてくれれば良かったのに。能登隊に参加してくれた最年少のMさんから、こんなメールが送られてきた。

私は大学進学にあたり上京しました。最初は望んでいたはずの一人暮らしが、パソコンもまともに操作できずに焦り、コロナ禍で頼れるお友達もほとんどいない中、1人の孤独感に耐えられず、様々な苦しみが重なり日々泣いていました。受験後に始めたキックボクシング、これは私にとって、大学生になってもなお生活の軸となり、その苦しみから開放してくれました。格闘技が楽しくてアマチュアでやっていたのですが、6月ごろに始めて僅か半年でプロの試合のオファーが来ました。一度はお断りしたものの、なんでも経験だという自分の決断でプロデビューすることを決めました。プロはアマチュアと違い、自分の幸せのためではなく、応援してくださる方や他者の幸せのためにやる必要があります。私は、プロデビューする過程で格闘技をすることの楽しみや喜びを忘れ、次第に嫌いになっていきました。プレッシャーで押し殺されそうになりました。周りの期待に応えることを第一優先にして、自分のことは蔑ろにしていました。プロ一戦目を終え、試合のプレッシャーからは解き放たれましたが、プロデビュー戦までで嫌いになってしまった気持ちはその後も消えませんでした。”プロ”という肩書きが自分にとって重荷になり、「練習しなければならない。なぜならプロだから、、、」という面持ちになっていました。次第にジムにも行けなくなり、周りの期待を裏切ってしまうようで、格闘技から離れたいという気持ちもなかなか伝えられませんでした。自分の気持ちに素直になれず、格闘技を忘れる何かを探していた時に、「ディープツアー」に出逢いました。
自分が素直になれる場所。それが野村さんが主催する旅でした。私が最初に参加した土佐隊は、母に無理矢理連れてこられました(笑)。この時は正直、「。。。」という感想でしたが、集った皆さんが自分らしく振る舞っている事に妬みながらも、どこか羨ましく、そして素敵でした。「若い時はガツガツ行け!!」、この旅で印象に残っている野村さんからのお言葉です。(他の旅に関しても書きたいのですが、とても長くなってしまうので、割愛します)。
その旅から半年が過ぎましたが、私は自分でも驚くほど変われました。その一つの事として、自分の夢が増えました。それは写真を通して、この世界の素晴らしさ、自然の素晴らしさ、地球・宇宙の素晴らしさを伝えることです。私は野村先生が星野先生という大きすぎる背中の師匠を追いかけているように、私も野村先生というとても大きい背中の素晴らしい写真家と出逢い、様々な世界を感じ、刺激を受け、視野が広がり、人生が激変しました。本当に感謝しています。感謝してもしきれないです。本当に本当に本当に有難うございます。これからも野村先生の大きな背中を追いかけ、一緒にいられる時間を大切に、盗める技術は盗んでいきます! Mより

彼女は19歳、そして僕は47歳か。
僕がハタチの時、星野さんは42歳だったな。何だかあの時の僕とMさんが重なってしまう。星野さんには、こんな風に見えていたのかな? あの時、星野さんはどんな風に接してくれたかな? そのひとつひとつが、僕にとってはまばゆく輝く宝物。だからこそ、真剣に向き合いますね。Mさん、しっかり間近で盗んでください。というか、分からなければガツガツ質問して下さい。僕の知りうること、出来うることであれば、何でもお伝えしますので。
            ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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