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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

山崎ワイナリー

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味覚は主観だ。誰もがウマい客観的な味など無い。だからこそ面白い。
今年の5月、北海道で僕は恐ろしいほど自分好みのワインと出逢った。シャルドネから始まり、メルローへ。両方とも、あまりに体にピタリと合うので、ソムリエを呼んで、どこの国の何という銘柄か質問させてもらった。
「野村さん、これはあまり出回らないワインなんですが、北海道の山崎ワイナリーで作られています。皇室御用達です」
「うそでしょ? これが国内産のワイン? これは通常いくらで売られているのですか?」
「だいたい1本3000円~4000円というところです」
国産ワインを馬鹿にしているわけではない。国産で美味しいワインはいくつもある。でも、基本ウマいと思うワインは高い。大体6000円以上が相場だ。僕は海外、国産に全くこだわりが無いので、自分が美味しいと思うワインを相対的に見る。
「この味でこの値段であれば、あの国のあの銘柄を頼む」と。
世界で一番美味しいワインを飲みたい。もしあなたがそう思うなら、濃い系ならシャトー・ラトゥール、華やか系ならロマネ・コンティを飲めばいい。一口飲んだだけで、自分の細胞が泡立つのを感じられるだろう。でも、毎日飲むワインの相場は、一般であれば1000円~3000円くらい。だからこそ、世界中に数多あるワイナリーで大切なのは、その価格帯。30ドル以下で、いかに上質なワインを創意工夫して生み出せるのか? そんな視点で国産ワインを見渡すと、心からウマいと納得できるワインは今まで一本も無かった。
でも、北海道産の山崎ワイナリーが??? 場所を調べてみると、岩見沢の北側の三笠市とある。あんな良質のワインがどんなテロワール(土地)で作られているのだろう?俄然興味が沸いた僕は、千歳から車を北へ向けた。実際に訪れ、その雄大でたおやかなブドウ畑と、社長の熱き想いを聞かせてもらい、納得した。
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人生は見ている視線で決まる。それはワインも同じこと。日本一を求めているのか、世界一を求めているのか、宇宙一を求めているのか。その視点の高さで、それぞれの人生が繰り広げられていくのだ。
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山崎ワイナリーで、大好きなシャルドネのバレル(樽熟成)(3300円)と、メルロー(3000円)を購入。飲んでみると、シャルドネは見事な樽香と酸が鼻へ抜け、メルローはブドウを育む土壌のふくよかな味がした。素晴らしい。30ドル以下で心からウマいと言える国産ワインに初めて出逢った。なかなか手に入りませんが、山﨑ワイン、ぜひお試しあれ!
             ノムラテツヤ拝
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