シュマリ2022-10-02 Sun 16:47
![]() 宿で素晴らしい文章と出逢った。どうぞ皆さま、心を真っ白にして読まれて下さい。 ![]() 『深山幽谷の畔へ』 そこには奥深く静かな谷と複雑に入り組んだ水面が広がっている。界隈には幾重にも山々が連なっている。凛冽たる寒気は一体を襲い、その無窮と思しき稜線や厳寒の気候風土は長らくヒトを拒んできた。そうして大地はただそのままに無垢で在り続けたのだった。入植が始まって、いまだ約90年。この地を知らない人たちがいたら教えてあげるといい。その名を「朱鞠内」と言い、通いなれた人はみな、「シュマリ」と讃える。この猛烈な大地の余白を眺めることで、ヒトは新しい自分と遭遇することだろう。そして、ここで授かった感受性はヒトを新しい世界へと連れていくだろう。日夜、鮮烈な光線は湖畔周辺を幻想的に照らし、完熟した太陽は道北特有のなだからな稜線をときに鮮明に染める。その永遠の一瞬を瞬きの奥に焼き付けるのだ。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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