空は青いぞ2022-10-22 Sat 08:36
![]() えっ、ココ? スロープ状の階段を上っていくと一軒屋。 おそるおそる硬い引き戸を開けると、そこにはおばあちゃんの家のような光景が広がった。 「こちらにどうぞ」 スキンヘッドの主人がドアを開け、大きなテーブルを囲むように椅子に腰かけた。 電話をかけたのが今から1時間前。大好きな鰻屋さんが定休日ということで、関市の新たな鰻屋を攻めることに。 「空は青いぞ」 このふざけたような店名は、関市在住の友人から聞いていた。 「上丼を3つで」 この店は注文を受けてから焼き始めるようで、出てくるまでにはかなり時間がかかるという。 でも、1時間前に予約をしたので、着いたらすぐに食べられると高をくくっていた。が、甘かった。 待てども暮らせども来ない。しびれを切らした45分後に、ようやく我らの上丼が現れた。図太い鰻に、照り輝くタレ。 ![]() 「ご主人、この照りって、ひょっとして家の外にある蜂箱に関係ありますか? はちみつのような照りですが」 「分かるかね、ザラメを使いたくないから、うちはタレに日本はちみつの蜜を使ってる」 「この図太いのは、鹿児島の大隅産ですか? 僕、鰻が好きで日本中で食べているのですが、大隅以外に養殖でこんな太いのを見たことがないので」 「うちは、あれやな、名古屋の近くの・・・なんやったかな」 「一色ですか?」 「そう、そこそこ」 ビックリした。一色は確かにウマい。でもこんな天然のような図太いのもあるんだ。 味は、外はカリっとして中はふんわり系。タレが少し甘いが、そこは主人の力量。なんと鰻に本わさびを付けて食べさせるのだ。 確かに互いが引き合い、フィットする。 ![]() 終わってからは、特別にと20年ものの日本はちみつをアールグレイの紅茶と共に出してくれた。そうそう、最初に出されたお茶も、ルイボスティーだったっけ。変わってるなぁ、ここ。鰻も美味しいけれど、主人とのお喋りも楽しゅうございました。 父母、少しは精が付いたかな? 二人の笑顔が、僕の無上の幸せです。 ノムラテツヤ拝 ![]() ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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