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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

神の道

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「どうしてこの磐座が、天孫降臨の場に選ばれたのか?」
それは、やはり伊勢神宮と密接に関わっていた。
風の声に耳を澄ませ、穏やかな気持ちで眼下を見つめていたときのこと。ちょうど中央部の森に靄なのか霧なのかが立ち上がった。あんなところに霧がたつなんて変だなと思っていたら、それらはまるで生き物のように色濃く、高く舞い上がった。こんな時は自然界が何かを教えてくれているとき。なんだ、なんだ。あの位置とこの磐座、そして内宮の位置を思い描いた時に、衝撃が走った。天照大神は、気づかない僕に痺れを切らして、身を持って教えてくれているのだ。
「私は磐座に降り立ち、この道を通って、内宮へ向かう」と。
この道こそが、蛇行する五十鈴川だった。そして、この磐座こそが五十鈴川の最初の一滴を生み出す源流だった。細胞が粟立ち、突き抜けるような感動が押し寄せた。そう、五十鈴川こそが神の道。天照大神の道管となり、内宮へ、そして伊勢の海へと注がれていくのだ。
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古神道とは、学問ではない。神々が本当に通られる道を自身の身を置くこと。そうすれば、分け御霊の僕らの心が、反応する。僕らは内側に神があることを気づき、体感することこそが古神道なのだ。
どうも有難うございます。頭を下げると、やれやれと、その霧は微塵もなく宙へ消えていった。
  ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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