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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

新世界写真425

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マオリ族最高の聖地、それは聖なる山「H」だ。
Hの意味は、マオリの言葉で「空の尾っぽ」。つまり天と繋がる山。もちろん標高も1757mと高いが、その中腹部に神聖なティキ(トーテム)たちが立ち並ぶ聖域があるという。ここに向かうためには、マオリの私有地を通らねばならないので、必ず許可がいる。そして何のために行くのか、その目的も聞かれた。有難いことに許可が貰えたので、まさに天へ続くような道を駆け上がっていく。
周りには牛や羊たちが、興味津々の視線を投げかけてくる。この山と周波数を合わせていく。少しずつ、身体が軽くなっていく。登り始めて2時間半。僕は標高1200mまで上ってきた。
見えた。あの丘に何本か、まるで御柱のようなものが見える。最後の登りを息を切らしながら、あがる。僕が見たもの、それはまさに今まで見たどれよりも、マオリの聖地だった。
一歩、足を踏み入れた瞬間、鳥肌がたつ。ここは、大切な祈りの場所。結界が至るところに張り巡らされていた。中央に一体の大きい彫刻が。軽く10mはあるだろう。空らを囲むように8体の彫刻たち。見上げると、入れ墨をいれた彫刻が、僕を見下ろしていた。それは、まるで神に見えた。
ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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