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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

生まれ変わりの土板

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2020年9月18日、僕はその後の人生を変える出逢いをした。そのことは、以下に綴っている。
輪廻の土板 http://fieldvill.blog115.fc2.com/blog-entry-4592.html
カックウ  http://fieldvill.blog115.fc2.com/blog-entry-4593.html
カックウの物語  http://fieldvill.blog115.fc2.com/blog-entry-4594.html
コロナ禍で国内に軟禁状態になった時、この出逢いのお陰で、日本全国を北から南まで縄文という視点で旅することが出来た。それが僕にとってどれほど大きなことだったのか? 縄文から宗像三女神、伊勢神宮、出雲大社へ繋がっていったことを考えると、未だに魂が震える。
今回、函館に来た一番の目的、それがお礼参りだった。もちろん向かったのは、縄文文化交流センター。打ちっぱなしの建物の中に、北海道唯一の国宝「カックウ(中空土偶)」がある。でもその前に、例の土版をもう一度この眼で見たかった。
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縄文早期(6500年前)の墓から、足形付土板(あしがたつきどばん)が発見された。そこに込められた母の想い。日本中で見続けてきたからこそ、その迫力が真っすぐ伝わった。死産の赤ちゃんの足形を土板へ刻み、それを生涯大切に持ち続けた。そしてあの世へ行く時、一緒に持っていく。生まれ変わり、または輪廻転生、縄文の人たちは自然を注意深く見続けることで、6000年以上前からその死生観を掴んでいたのだ。
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土板をじっと見つめると、二つの氣が螺旋状に絡み合っている。ひとつは母の慈悲深さ、もうひとつは赤ちゃんの無垢さ、それらがまるでDNAのように今も土板を通して寄り添っていた。北海道から沖縄まで縄文を見て確信したこと、それは縄文の氣が、今も生き続けていることだった。
              ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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