fc2ブログ

写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

新世界写真462

462.jpg

450年前、一人の男が岐阜へ入場した。
戦国武将の織田信長だ。
この地はまだ井ノ口と呼ばれ、金華山のてっぺんに立つ城は「稲葉城」。
そこに信長は妻の濃姫と共に10年の歳月を過ごした。
世界中を旅したポルトガル宣教師ルイス・フロイスの記述にこうある。
「ポルトガルやインド、日本の他地域の宮殿・居館の中で、最も精巧かつ豪華な作りであり、信長の宮殿は非常に急峻な山に建つ」と。
青空が広がったので、麓から駆け足で岐阜城まで登った。途中、赤い実をつけた「たまみずき」が森を彩り、まるで紅葉しているかのよう。金華山の頂に立ち、久々に岐阜を見下ろすと、長良川という龍が町を貫いているように見えた。まさに臥龍「龍の眠る地」と呼ぶに相応しい姿だ。
信長は天下統一を夢見ながら、この地を名前から変えていった。
岐阜の岐は、武王の生まれた岐山から。阜は孔子の生まれた曲阜から。つまり文武両道の町にしようと名付けられ、楽市楽座によって日本有数の活気ある町を作り上げた。
別れ際、信長がルイス・フロイスにかけた言葉がまた良い。
「岐阜へは何度も訪れよ」。
 ノムラテツヤ拝
ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン人気ブログランキングへのクリックをお願い致します!以下のライオンボタンの上でクリックしてみて下さい。吠えます!
人気ブログランキングへ

テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

新世界写真 | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<マリアージュ | ホーム | にじいろのたに>>

コメント

コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

| ホーム |