新世界写真4712023-02-06 Mon 14:02
![]() ジリリリリリリ。 森のしじまを破るように、赤リスが樹上から警戒音を響かせる。軽やかに枝を渡り、大地をピョンピョンと飛び跳ねる。気温-27度、こんな小さな体で、どうやって命の炎を燃やしているのだろう。カメラにレンズを装着し、僕は木の下で待った。 すると、あちらからリスが興味を示したように、近づいてくる。僕は微動だにしない。やがて、僕の50センチ先まで来て、首をかしげてコチラを見た。 「あんた、何やってるのさ?」 「可愛いあなたの写真を撮らせてもらっているの」 「可愛い?」 「うん、とっても」 「なら、もう少しだけいてあげるわ」 こんな会話をしたか、定かではないが、周りにいてくれた人たちからは「見事なポージングだったね、あのリスちゃん」と声をかけられた。 人間と動物は、自然という枠でくるまれてる。それぞれの命をリスペクトし、逢えたことに感謝の念を置く。すると、動物たちはその雰囲気を感じて、近づいて来てくれるのだと思う。 一瞬だけ、正面を見てくれた。 「有難うございます」 僕は、一枚、シャッターをきった。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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