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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

旅の空

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多くの皆様から、トルコから無事に帰国おめでとうございますと連絡を頂いた。
僕、帰国していません(笑)。3月までは、愛する旅を続けますので。トルコのイスタンブールから飛んできたのは、この場所です。野村哲也、48歳にして、ようやく憧れの都に立てました。地震のあったガジアンテップ、カフマランマラシュ、シャンルウルファでは、人類の文明の起源を目の当たりにし、ドキドキ、ワクワクの日々でしたが、それらを綴るのは、大地震のあった今じゃないような氣がします。新たにアップデートした圧巻のトルコは、今年の11月のトルコ&バスク旅に完璧に反映させたいと思っています。日本だけにいると、縄文文化が世界最古だと勘違いしてしまいますが、今はトルコのG遺跡で1万1000年~1万2000年、K遺跡では何と1万6000年まで遡れます。その周りの地層からも、近々2万年前の遺跡が発掘されるだろう現場もくまなく見てきました。間違いなく1万年以上前に、世界で最も栄えていたのは、この地震のあった地域でした。誰もやったことのない、今だからこそできる「人類を遡る旅」を披露しますので、旅に参加される方は楽しみにしていて下さいね。定説では無土器時代とされる1万年前に、もう1m80cmの巨大立像を作り上げていたのですから。嘘だ、信じられない、と思えることが、このトルコ・シリア国境には今も連綿と眠っているのです。
さて、今朝からトルコの募金・義援金を募りました。そこへハタチの若者からこんなメッセージが。「どうして野村さんは、関係のないトルコの募金を始めるのですか? 募金はやりたい人が個人でやれば良いのではないでしょうか?」。
本来なら、僕は3年ぶりに長期の旅に出て、念願の撮影三昧の日々なのです。でも愛するトルコの大惨事に、心がいてもたってもいられなくなり、湧き上がるように募金を始めました。「募金はやりたい人が1人でやれば良い」。まったくもってその通り。でも理想論だけでは、現実は回らない時も人生にはあるのかもしれませんね。一番効果的に、直接的に、トルコへお金が届くやり方、それが大使館への募金です。だからこそ、大使館へ届く口座を、教えてもらいました。その口座に、僕が出来るだけのお金を募金すれば、それで済むのかもしれません。でもね、縁ある皆で集まり、それらを大使館に届けるのは、別の意味もあるのです。ニュースから流れるトルコ地震のニュースに、何とかしたいな、お役に立ちたいな、と思う方は、日本中、世界中に沢山います。でも、どこに募金をすれば良いのか分からない。募金額もそんなに多くないから、反対に迷惑になるのかも。現実は、そんな風に思う方であふれています。500円でも1000円でも良い、自分がトルコやシリアの役に立ちたいという想いと共に出したお金であれば、多くても、少なくても関係ないのです。その想い、気持ちが「祈りの氣」となり、地球を覆い、包み込むのです。目に見えない世界だから、信じてもらえないかもしれませんね。でも、地球は、宇宙は、想いの総和で出来ています。だからこそ、誰かが苦しんでいたら、自分も苦しい。苦しい人には、元気な人が手を差し伸べるのです。お金を払うというのは、自分が働いた対価をつぎ込むことですから、生半可な気持ちでは出来ません。その想いこそが、トルコやシリアに、お金よりも先に届きます。僕は、きっとそれをしたいのだと思います。お金が少ないから、ではなく、想いが出る方へ、愛に包まれる方を、選びたいのです。一週間後に第一弾、二週間後に第二弾とトルコ大使館へ送ります。でも送る前に、もう皆様の深い想いは、遥かトルコ・シリアへ届いています。ねっ、そう想うと、この世って捨てたもんじゃないでしょ。
             ノムラテツヤ拝
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