新世界写真4742023-02-09 Thu 17:17
![]() ハワイ島の愛すべき親友から連絡が入る。 「野村くんが来るなら、今なら絶対にあそこが良いよ」 しげるさんはハワイ島のカリスマガイド。そしてハワイ島の最高峰マウナケアに通算1万回以上登りアテンドしたタフガイでもある。 その友が言うのだから間違いない。 東側の町ヒロで落ち合い、早朝から海へ出た。昨日まで降っていた豪雨は止み、空には星が瞬いていた。 船を出す。まるで大昔、ポリネシアの人たちが渡ってきた時代にタイムスリップしたかのよう。夜空には天の川、北斗七星、南十字星とオールスターのそろい踏み。波をかき分けていくと、漆黒の闇の中、オレンジ色の閃光が見えた。 昨日の朝から火山活動が活発になり、大雨によってそれらが流される。それによって、チョロチョロ流れていた溶岩が、今日はマグマの滝に変化していた。 溶岩が海へ落ちた瞬間、水蒸気爆発のように全てが砕け散り、弾ける。 どんどん近づいていくと焦げたような臭いが。やがてファイダーが見えなくなった。ヘッドランプを照らすと、蒸気によって何とレンズが曇ってしまった。 シューシュー、ズパーン。 溶岩の滝は止まるところなく、落ち続け、海水を焦がした。 ふっとイメージが降りてくる。 これは火山の血であり、子供たちでもある。子供たちが火山の子宮から産み出され、海へ落下し、やがてこの島そのものを少しずつ広げていく。子孫たちが母なる火山を守っているのだ・・・・・。 レンズを拭きながら、写真と動画を交互に撮る。そしてそこに写り込む健気な光に胸が熱くなった。 今まで御縁がなくて、なかなか見ることが少なかった火山爆発や溶岩。それらを前に、僕はただ茫然と見上げた。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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