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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

新世界写真483

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甑(こしき)とは、底に穴の開いた、取手付きの食物を蒸すための土器を指す。その甑型の岩を御神体に甑島大明神として祀ったことから、甑島と呼ばれるようになったという。初出は、平安時代中期の文献『和名抄』に「古之木之万(こしきしま)」と在る。
その甑島大明神の面構えが何とも素敵だった。海に面した岸壁に甑型の磐座が祀られ、そのゲートに鳥居が。そしてスッパリと切れ落ちた絶壁に太陽光が差し込むのだ。黄泉の国と現世、そして天上界を結ぶ光の道が敷かれ、そこに神が降りる神籬となる。
どうしてここに祀られたのか?それは磐座も勿論だけれど、岸壁の色にある。血液の色でもあり、力の象徴でもある赤土。そこの昔の人々は霊力を見たのだろう。いやはや、日本は本当に広い。まだまだこんな場所がごまんとあるのだから。今年の目標は視線を深化させること。もっと深く、地球の記憶にダイブしたい。
ノムラテツヤ拝
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