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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

新世界写真506

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渡り鳥という種族を思う。
夏はシベリアやカムチャツカ半島、朝鮮などで生活し、冬になると日本各地の決まった地へ飛来する。それだけの大移動をしてまで、日本は戻ってくる場所なのか、そして夏に向かう場所はそれほどまでして向かう場所なのか? カモメの仲間で、北米最北端のアラスカから南米最南端のアルゼンチンまで1年をかけて渡る鳥もいるというから、きっと年中飛び続けているのだろう。鳥の真意は分からないが、人間は昔からこの渡り鳥たちに恋人や愛する人を投影した。戦地へ向かったあの人が、この鶴や白鳥のように私の元へ舞い戻ってくる。だから渡り鳥を人々は大切に見守った。こんな風に書いていて、ハッとした。そう考えれば、僕たちもまた渡り鳥に属する人間なのかも。常に何処かへ移動し、そこでの感動を原動力に、また別の場所へ向かう。そうか、渡り鳥も本能だけでなく、きっと行為自体を楽しんでいるのかもしれない。
           ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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