新世界写真5232023-04-02 Sun 16:59
![]() 今回のイースター島は、どの旅行会社もやらないことをやる。自分が長期住んでいた経験を元に、モアイ以外の美にも沢山触れるように予定を組んだ。 ハンガロア近くの7体のモアイ・アフアキビ。この祭壇は南北に作られ、春分秋分の日の夕日の方向をモアイたちは見ている。海岸部のモアイとは違い、内陸部のモアイは、農耕に使う暦のためにも使用していたのでは?というのが現在の通説だ。 そこから歩いて、洞窟へ。島には200以上の溶岩洞窟がある。その中でも、僕が最も愛する洞窟へ皆様をご招待。 真っ暗闇の洞窟を前に、みんなの顔がこわばるのが分かった。ふふふ、だからこそ、旅って面白い。自分自身であれば、決して足を踏み入れないところも、進んでいかねばならないのだから。ヘッドランプの明かりをつけて、みんなで奥へ奥へ。ある場所でランプの明かりを消すと、とろけるような闇が迫ってくる。そして壁から落ちる水滴が、水琴窟のように辺りを響かせる。日常で闇が少なくなった。だからこそ、人は自然と離れてしまっているような錯覚を覚えるのだと思う。闇は怖いものではなく、優しいものでもある。宇宙に抱かれている感覚も、闇によってより深く味わえる。闇の奥に一条の光が。そこに、僕が名付けた「生命の樹」がある。天上の崩れた場所から光が射し込み、それだけで、このアボガドの木は命を繋いだ。48歳。どうして年齢が分かるのかは、自著「イースター島を行く(中公新書)」をご覧くださいませ。みんな次々に感嘆の声を発する。そして、その生命の樹に自然と吸い寄せられていく。 ノムラテツヤ拝 ランキングに参加しています。“地球の息吹”を楽しくご覧下さった方は、ぜひ1日1回「人気ブログランキングへ」ボタン ![]() ![]() |
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