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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

炎の力

強風(c)

停電だ。
日常茶飯事とはいえ、停電はいつも突然やってくる。
今日は、朝から黒い雲に覆われ、天気は下り坂。そこに追い打ちをかけるような停電だった。掃除機もかけられないので、午前中は文章を書こうとするけれど、家が底冷えして気分が乗らない。ヒーターを付ける事すら出来なかった。
霧の森(c)

しょうがない、ついに今年初めて、暖炉に火を入れる時がやってきた。暖炉内に、小さな枝を組み、それを取り囲むように、大きな木を入れてゆく。そこに火をつけると、今年最初の炎は勢いよく燃え上がった。シュゴー、シュゴーっと、定間隔で燃える音が部屋に響き渡る。外は雨が降り出し、すぐにスコールのような激しい豪雨となった。
なんだか去年の冬を思い出す。
毎日毎日豪雨。部屋は寒くなるので、常に火を絶やさずに焚いていたあの季節を。
火は木々を燃やし、無機物に変えてゆく。それを飽きずにずっと見ていた。
火は美しいと思う。
暖炉の火(c)

燃え方を見ていると、どこか氷河の透明感と通ずるところがある。だから、両方とも見ていて飽きることが無いのだろう。部屋はじんわりと優しく、でも確実に温かくなり、火の調整をしながら煌々と燃えている。そして外へ出ると、煙突から出る昇る煙の臭いがした。これも僕にとって冬の匂いだった。
午後15時くらいに電気は戻ったけれど、あまりの心地よさに、夜が更けるまで暖炉に火を燃やし続けた。
火は色々なことを教えてくれる。
暖炉の火2(c)

多様なものが、多様にある大切さを。
暖かさが、心の平穏と繋がっていることを。
火の声に、耳を傾ける時間。そんな時間を、これからも大切にしていきたいと思う。
                                 ノムラテツヤ拝
樹皮(c)
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テーマ:自然の写真 - ジャンル:写真

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