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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

新世界写真574

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熱海に1年住んでいたというのに、どうして僕はこの半島を探検しなかったのだろう。
この頃、特に想う。人間は見たいものだけしか見ないし、知りたいものだけしか知らないと。日本47都道府県に足を踏み入れ、世界150カ国を撮影してきた。でも、僕らは常に灯台下暗し。コロナ禍で、地元を歩くと、あれも、これも知らなかったことにゾッとする。
熱海周辺の海岸部を眺め、突端になるのが真鶴半島。陸側からでは不便なところも海側からはゲートウェイとなり、当然神々を迎える聖域となる。古今東西、世界中に共通するこの事実を知っていれば、間違いなくこの真鶴は探検する地となるのだ。
僕は100歳まで地球を遊びきると決めているが、それでも残り52年。自分の足で自在に動けるのが80歳だと仮定すると、たったの32年しかない。世界の残り38か国に足を踏み入れることと共に、僕がやらなければならないことは決まってくる。勉強だ。もっともっと学ばないと、目の前の風景の奥が見えてこない。時間がまったく足りない。ソフトバンクの孫さんが言うように、僕らの時代は人生200年時代になるのかな? そうすれば少しは余裕が出てくるのに。風景をただ綺麗なだけでは終わらせたくない。僕はその奥に潜む歴史、記憶、命の本質を感じたい。地球は美というカケラの集合体。だからこそ、一景ずつ心の栄養にしていくのだ。
ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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