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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

新世界写真584

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昔から信じている宗教がある。
仏教、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、ジャイナ教・・・・・。
世界には様々な宗教があるけれど、僕は主に古神道を信じている。
分かりやすく言えば、アニミズムの世界観。巨石、巨木、山や海など自然の中の神が息づく思想だ。「八百万の神信仰」とも呼ばれる。
その根源は一体何処にあるのか?
4年前、その存在を教えてもらい、以来、僕の中で国内の行ってみたい場所ナンバー1だった。
博多講演の後、僕はレンタカーで一路、東へ。八百万の神信仰の故郷は八幡様。その総本山が大分の宇佐神宮だった。
僕は何かに引かれるように、神宮から山々を巡り、そして9合目にある奥宮へ。拝殿に上がらせてもらうと、その先の石鳥居には有刺鉄線が張られていた。禁足地であり、これ以上は入ることが許されない。
頂上付近には、3つの磐座があり、そこに女神が降り立ったことから、八百万の神信仰が始まったという。
石鳥居から離れ、僕は体の引かれるまま、左側に続く獣道を降りた。そこには古い鳥居と、水場を祀る祠が。
背後の太陽を入れて、しばらく撮影していると、画面にピンク色の光が写り込む。
まるで赤いオーロラのように時に激しく、ときにたおやかに揺らめく。
「あれは何だったのか?」
ふと視線を鳥居の中へ写すと、そこには何かが立っているような気配が。そして画面よりも青紫がかった光が、肉眼でも見えたのだ。
鳥肌がぶわっと立ち、次の瞬間、嗚咽するように、涙が溢れ出てきた。
今まで感じたことのない、お湯のような涙。5分は泣いていただろうか?
もう一度、さっきと同じように鳥居へ視線を戻すと、また光が現れる。
僕は静かにカメラのモードを静止画から動画へ切り替えた。
ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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