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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

新世界写真607

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Plunge(プランジ)という英語を聞いたことがあるだろうか?
直訳すると、「浸す」とか「投げ込む」とかになる。
初めて聞いたのは今から5年前、Antarctica Plungeだった。
「南極での飛び込み」。
そう、南極の旅の途上で、やりたい奴は南極海へ飛び込もうぜ!というクレイジーな催しだった。
う~ん、どうしよう。。。もちろん、やるっ。だって、面白そうなんだもの。寒いのが好きなので、好奇心の方が勝ってしまった。
腰に縄を縛られ、カラビナで固定。船のデッキから一気に青い海へ目がけてジャンプした。一瞬で体は塩分の高い海へ浸され、顔を出した時は、こんなもんかと思った。だからそのまま戻らずに、少しばかり遊泳する余裕もあった。
Arctic Plunge。北極海へ飛び込もうぜ! 
またしても狂った催しが開かれ、乗客120名中、19名が参加希望。目の前には氷塊がプカプカと浮いていた。
気温-1.5度。水着で踊り場で待っているだけで寒い。でも、まぁ、南極でもやったんだからと、笑いながらデッキへ降りていった。
皆がカメラを向けている。ふふふ、さぁ、行くぜ!
海老ぞりになって、海に入った瞬間、体が突然緊急モードに。ビリビリと刺すような痛みが全身に走り、目を開けると、海面がうっすら青く見えた。
顔を出すと、もう遊泳なんてとんでもない。慌ててデッキへ戻る。踊り場へ戻るときには、もう皮膚が凍り付き、手で擦ると細かな氷がパラパラと落ちた。
うぅぅ、南極よりも全然寒い。よく考えれば、あちらは南緯65度、こちらは北緯83度だもの。もう極点が目前なのだ。
部屋へ戻り、シャワーを浴びようと水着を脱ぐと、目が点に。僕のあそこが皮膚にめり込み、姿を無くしていた。まるですっぽんの頭のよう。「いやいや、出たくないっ」と完全防御態勢に入っていた。
常務する医師から船内アナウンスが入る。
「男性のみなさん、無くなったものは温めれば、また出てきますからご安心下さい」
シャワーを浴びながら、僕は何度も呼びかけた。
「お~い」
ノムラテツヤ拝
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テーマ:スナップ写真 - ジャンル:写真

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