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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

新世界写真684

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標高3400mに聖なる都「クスコ」が作られた理由、それがマラスだった。
人間が生きていくためには、水と塩が必要。飲み水はアンデス山脈から確保できるが、塩は海岸しかない。クスコから一番近い海岸線までは、約400キロ。飛脚などで塩を運ばせるにしろ、非効率極まりない。そこで目を付けたのが山の塩=岩塩だった。アンデスは隆起して出来上がった山脈だが、以前は海の底だった。ということは塩が何処かに含まれているということ。クスコから数十キロほど行ったマラスは、まさに塩の山。そこから流れ出る水は、海水の10倍くらいの濃さで、プレインカ時代から、棚田方式で岩塩を採取していた。
これが、アンデス文明が高地で花開いた所以だ。夕方、塩田を歩き、そこで働くおっちゃんの笑顔に出会った。手は真っ白に染まり、自分のスープを飲むか?と差し出してくれる。やはり好きだなぁ~、アンデスって。
                ノムラテツヤ拝
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