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写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

砂の岬へ

ラーメン(c)

朝早めに、友人Iさんの車でサンチアゴへ向かった。
「一年半、御苦労さま。いつも一緒だったね」
そう、これで我が車、アンデス号ともお別れだ。
次のオーナーはIさんの息子のルイス君だった。昨夜一緒に話したが、とても明るく快活。居心地の良い男性だった。
Iさん、ルイス君、僕たちでランカグアから85キロ北の首都サンチアゴへ。やっぱり首都が近づいてくると車の量は激増し、渋滞がひどくなった。
10時ジャストにノタリア(司法書士)へ行き、そこで僕からルイス君へ車の名義変更など諸々の手続きを済ませた。
「ありがとう。安く売ってくれて」
満面のルイス君の顔を見て、僕も幸せだった。アンデス号、彼に可愛がってもらうんだよ。
僕たちはIさんに、旧市街のホテルに送ってもらいから、散策した。
まずは昼ごはんと意気込んで、日本料理屋さんに顔を出してみる。セントロ(旧市街)にある2つの日本料理屋さんの安い方へ。
ここの隠れメニューはラーメン。麺も手打ち玉子麺を使っているというからたまらない。一般的に日本料理店は高い。どれくらい高いかというと、日本よりも高いくらい。でも、このお店は違った。タンメンを頼むと、500円ほど。出てきたものを一口すすると、キャベツとモヤシから出た甘みと豚肉から出た旨味が絶妙のバランスで絡み合っていた。麺も短いけれど、弾力があった。これでこの値段なら、と大満足した。夜は久々にスターバックスで軽く食べた。
翌朝も早い。5時にホテルを出て、タクシーで空港へ。
サンチアゴから砂の岬を意味する南部パタゴニアの都市プンタアレーナスへ向かうのだ。
途中、プエルトモン空港を経由の、ランチリ航空便だった。
飛び立つと、眼下に霧のかかるサンチアゴが広がる。
朝のサンチャゴ(c)

そして東側に聳えるアンデスから、朝日が昇ってくる。僕はこの風景が好きで好きでたまらない。今でも太陽の顔を出した瞬間は泣いてしまう。
アンデスの光(c)

窓に顔を付け逆光のアンデスを見やると、おでこがポカポカした。
飛行機の窓(c)

途中、霧と光の関係で、不思議な雲が流れてゆく。
自然は限りなく繊細なものだと思う。その繊細が集積し、壮大になる。
飛んでから1時間10分後、懐かしのプエルトバラスの町並みが見えてきた。
バラスの町並み(c)

そして機体は着陸態勢に入り、プエルトモン空港へ降りた。一体、この1年半で、プエルトモン空港をどれだけ使用しただろう。30回は下らなかった。
ツアーガイドのためにペルー、アルゼンチン、メキシコへ飛び立ったときを始め、北部、中部、南部パタゴニアへ向かう時など。僕は今まで一度もこの空港を撮影したことが無い事に気づき、着陸時に一枚だけシャッターを押した。
プエルトモンは、相変わらず雨が降り注いでいた。
プエルトモン空港(c)

20分だけ待機し、また機体は飛びあがる。
砂の岬・プンタアレーナスへは1時間40分のフライトだ。残念ながら雲にはばまれ眼下の風景を楽しむことはなかった。
11時05分。プンタアレーナス空港へ到着。
今日から2週間、南部パタゴニアの旅が始まるのだ。
プンタアレーナスから、ダイレクトでプエルトナタレスへ。バスで3時間の距離のこの町は、ウルティマエスペランサ湾沿いある可愛らしい町。チリ屈指のパイネ国立公園の玄関口、そしてアルゼンチンへの国境越えの起点となる町、僕の好きな場所だった。
ナタレスの宿に荷を下ろし、夕方、スキップしながらピザ屋のサンドラへ向かう。ナタレスに来たら恒例だ。ファポリータサンドラというピザと地ビールを頼む。外はカリカリ、中はモッチリ、トマトソースや生ハムの美味しさは勿論、一番基となるピザ生地が何とも美味しかった。
サンドラ(c)

今夜はナタレスで宿泊。雨の音を聞きながら床につく。
明日は国境を越えて、アルゼンチンだ。
                              ノムラテツヤ拝
不思議な雲(c)
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テーマ:自然の写真 - ジャンル:写真

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