写真家・野村哲也が贈る“地球の息吹”

コンティキ

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ノルウェーの偉人と言えば誰が思い浮かぶだろう?
人類で初めて南極点到達を成し遂げたロアール・アムンゼン、画家のエドヴァルド・ムンク、または作曲家のエドヴァルド・グリーグだろうか?
僕は、やはり探検家であり文化人類学者でもある、トール・ヘイエルダール。
博物館を訪れて、彼の人生に心の底から嫉妬した。
この感じは、バルセロナで見たピカソ美術館とガウディの家に行ったとき以来だった。
まばゆい朝の光の中、オスロの船着き場から、フェリーでビィグドイ島へ。
ここに、宝石箱のような「コンティキ・ミュージアム」がある。
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南太平洋、南米、エジプトと世界中を自分の足や船で動き回り、自身の目で確かめ実践し、科学や考古学の常識を次々と覆す人生。彼は結婚を機に、南太平洋のファトゥヒバ島に移り住み、アダムとイブのような暮らしをする。その模様は著書「バックトゥーザネイチャー」に詳しく書かれているが、その時にどのようにして南太平洋の人たちは移住してきたのかに興味を持つ。
長年謎とされてきた問題に、彼は「南米から海を渡ってやって来た」と仮説を作る。
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それらを実証するために、バルサ材の筏を作り、コンティキ号(インカ帝国の太陽神 ビラコチャの別名)と名付け、1947年4月28日にペルーのカヤオ港より漂流開始。フンボルト海流にのって西進し、102日後の1947年8月7日にツアモツ諸島のラロイア環礁で座礁。その航海距離は8000キロにも及ぶものだった。この冒険を元に書いた本「KONTIKI」の映画「コンティキ」をご覧になった方も多いのでは?
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今は遺伝子学が進んだことで、初期の移住者はポリネシアから来たとされ、彼の説は否定されているが、初期ではなく、何処かの時代で南米からポリネシアにやって来た可能性は大いにあるし、証拠も出て来ている。
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その後もエジプトの遺跡から発掘された葦船をモチーフに、パピルス(葦)で作ったラー号で、モロッコからカリブ海へ2回、チグリス号で、インド洋を航海する。
展示される一つひとつの英語を食い入るように読みながら、彼のやりたかった事が手に取るように分かる。
自分の頭で考えて、仮説を立て、実証する。つまり、誰もやったことのない視点を、自分の中に取り入れたかったんだろうな。だってその視点さえあれば、何処へ行こうとも、誰も見ていない世界が広がっているんだから。
ヘイエルダールは、絶海の孤島・イースター島で、ある家族が持っている洞窟を調査し、そこからの発掘物をミュージアムに運び込んだ。それらが非常に脆い物だったため、地下に保管されていたが、2014年、空調設備の一新して、公開に踏み切った。
小さなモアイ像やモアイカバカバと呼ばれる木像、トカゲや太陽の神々など、洞窟に埋葬された祈りが、静かな力を持って迫ってきた。
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もし「イースター島を行く(中公新書)」を書く前にこれを見ていれば、より洞窟のことを魅力的に書けたのに・・・、と後悔したが後の祭り。これはまた何処かに書きたいと思う。
イケメンのヘイエルダールの写真の前で立っていると、突然、声が鳴り響いた。
「生きるなら、でっかく生きろ!」
もう一度、見つめ直す。
やっぱり同じ声が。
今日も、沢山のことを教えてもらう日となった。
                       ノムラテツヤ拝
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オスロへ

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圧倒的な新緑が眼下に近づいてくる。
飛行機は最終態勢に入り、森の中へ滑り込むように着陸した。
ストックホルムから、110ヶ国目となるノルウェーのオスロへ。
空港を出た瞬間、木々の香りがして体が緩んだ。
「この国は好きになる!」
この初対面の印象って、僕にはとても大切なこと。
市内へ入ると、またしてもデザインが町中に溢れていた。
自動車型の駐輪場や、アパートの下に書かれた精巧なペイント。
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お店に入れば、北欧の美とも言うべき室内ランプの数々。中でも目を奪われたのは、ランプの周りに鳥の羽根が無数に付けら
れた逸品。
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駅近くには、氷山を模した純白のオペラ座が浮かび、そこで現地民が輝く夏を謳歌している。
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中央市場へ寄れば、名物のヤギチーズをはじめ、新鮮な肉や野菜もキラッキラに輝いていた。
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そして、更に驚かされたのは美人の多さ。
血管が透けて見えるような真っ白な肌に、ラピスラズリのような蒼い瞳。
右を見ても、左を見ても、まさにバイキングの美女軍団。
この国は長居すると、ハマってしまうだろうな、きっと。
            ノムラテツヤ拝
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